岡山恵美子レクチャー

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去る1 月11日(東京)と17日(神戸)、岡山恵美子氏をお迎えしたレクチャー「文字の伝統と可能性--日本語とアルファベット--」が開催されました。東京、神戸で合わせて約50名の参加者があり、実りある講義が行なわれました。

スクリプトのビジュアル性について日本語とアルファベットの比較を中心に、文字の視覚的な側面を深く掘り下げた大変興味深いレクチャーでした。

「アルファベットは一方向的なバーコードであり、日本語はどこからでも読み取れるQR コードである。

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様々な形態を持つ要素にあふれ、多角的な機能を持ち、それらを小さな世界に凝縮している日本語。その特徴を良く捉えた比喩です。
漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットと文字の多様性を持つ私達日本人は、知らず知らずのうちにその環境の中で柔軟な表現力を養っているのですね。新たな視点に気づかされました。

文字芸術という分野において、マルチモーダルな世界に暮らしている私達日本人は、ある意味アドバンテージを持っていると言えるでしょう。それを認識するところに今後のレターアーツの発展のヒントが隠されている様に思いました。

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岡山恵美子氏の今後の研究を益々期待しています。
ご来場いただきました皆様ありがとうございました。