岡山恵美子レクチャー開催

miekookayama_lecture_web-thumb-300x426-1岡山恵美子レクチャー「文字の伝統と可能性:日本語とアルファベット」を、2010年1月東京と神戸で開催します。

アルファベットと日本語の文字を比較し、文字の伝統と機能、文字と絵の関係、文字から見える文化的・空間的違いに焦点を当てる。もともとマルチモーダルな (いろいろな形態が混在する)日本語と日本文化が持つ可能性について、また、日本語的な感性を持つ日本人のカリグラファーがアルファベットを使って表現することの意味と独自性について探る待望のレクチャー。

スクリプトのビジュアル性を理論と実践の面から研究している岡山恵美子が、マルチモーダルな日本語と日本文化が持つ可能性を探る。日本人のカリグラファーがアルファベットを使って表現することの意味、そして独自性とは何か。

西洋では文字と絵は別のものとして捉えられてきましたが、日本では両者の関係は伝統的に曖昧でした。アルファベットは音声中心主義の文化圏から生まれたものです。これに対して日本語の文字は、文字と絵が明確な境界を持たず、置き換え可能だったり、補い合ったりして存在してきた文化に属するものです。電子メディアの発達に伴って、マルチモーダルな(いろいろな形態が混在する)表現が普通になりつつある現在、この違いは重要です。

今回は、アルファベットと日本語の文字を比較しながら次のことに焦点を当て、もともとマルチモーダルな日本語と日本文化が持つ可能性について話したいと思います。

o 文字の伝統と機能
o 文字と絵の関係
o 文字から見える文化的・空間的違い

最後に、日本語的な感性を持つ日本人のカリグラファーがアルファベットを使って表現することの意味と独自性について触れ、将来の展望へつなげたいと思います。

詳細はこちら↓
Emiko Okayama lecture(PDF)

● 東京
2010年1 月11日(月祝)14:00~16:00
文京シビックセンター 4F会議室B
文京区春日1-16-21 03-3812-7111
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html

● 神戸
2010年1月17日(日) 14:00~16:00
神戸市勤労会館406号室
神戸市中央区雲井通5-1-2 078-232-1881
http://www.kobe-kinrou.jp/shisetsu/kinroukaikan/index.html

● 定員 : 30名 定員一杯になり次第締め切ります。

● 参加費 : 1,000円当日会場にてお支払い下さい。

● 申込先 : メールにてworkshop@j-laf.org宛まで。
東京会場は件名に「レクチャー申し込み東京」、神戸会場は「レクチャー申し込み神戸」とお書きの上、氏名連絡先と共にお申し込み下さい。

● 主催 :ジャパン・レターアーツ・フォーラム

● 問い合わせ先 : workshop マル j-laf.org
※  マル を@に変換してください。
https://j-laf.org

● 講師  岡山恵美子(研究者/翻訳家/通訳)

長崎出身。長崎大学教育学部卒業、ダブリン・シティ大学修士課程(翻訳理論)、シドニー大学博士課程(言語学)修了。タスマニア大学、シドニー大学の日本語教師を経て、マコーリー大学アジア研究学部専任講師(2008年)を務める。また、1996年以来、プロの翻訳家としてタスマニア州政府観光課や、シドニーの交通局、移民局関係の翻訳・通訳を手掛ける。2007年、国際交流基金日本研究フェローシップを授与され、名古屋大学大学院国際開発研究科の客員研究員として半年間日本滞在。主な研究エリアは、翻訳史・歴史言語学・スクリプトのビジュアル性について。特に、日本語の文字の持つデザイン性や視覚的要素がデザインの現場や、日常生活の中でどのように機能しているかを理論と実践の面から研究している。