羽ペン作りのWSも3回目を迎えました。
6名の参加者に加えて今回は、「欧文書体」「欧文書体2」の著者小林章氏と勘亭流歌舞伎文字書家の川田真壽さんが飛び入り参加となり賑やかなWSになりました。
講師の岡本さんから羽ペンについての説明を受けながらWSは進みます。皆さん、本当の羽ペンを使用される機会は無いご様子なので、楽しみにして頂いていたようです。
皆さんに羽を選んで頂いて、羽を固くして準備完了です。最初にスリットを入れていきます。何だかおっかなびっくり…初めての作業ですものね…。
その後、岡本さんの説明に従ってペン先を作っていくのです。
ペン先の形の要、スクープをカットしていきます。
一度では無理なので慎重に何度かナイフを入れていきます。
もちろん自然の素材なので、みんな同じ条件ではありませんが、それも経験…。
少し不安な部分は岡本さんが丁寧に指導
してくれますのでご安心を…。美しく繊細なペン先が出来上がっていきます。
試し書きをしてインクの出具合いやら書き心地をチェックします。ここでうまくいかない場合は
どういう状態か見極めていきます。
羽ペンは削り直しもできるので、自分で調整できるところが素晴らしいです。
これは少しペン先が割れてしまってる?
スクロールペンのようです…。
原因はさまざま…。
こういう調子を観察してペンを完成させて
いきます。
初めてペンを握る方にも説明中…。大丈夫です。書けますから・・・。
小林さんが書いてるシーン…これは貴重な画像ですね。
また新しい出会いがあり、文字を愛する人たちの交流が生まれました。嬉しいですね。
またいろんな企画を考えてます。
羽ペン工房スタッフ 星 幸恵 2009/04/18 up
開催概要
昔々、ヨーロッパの人々は文字を書くための道具に本物の鳥の羽(羽ペン)を
使っていました。
羽ペンは、どうやって作られるのでしょうか?本当に書けるのでしょうか?
このワークショップでは、羽ペンの歴史に触れながら、自分の手で一本の羽から羽ペンを
作ります。また、どんな書き心地なのか実際に書いてその感触を楽しんで頂きます。
講 師: 岡本 紀子(カリグラファー)
期 日: ① 3月10日(火) ② 4月15日(水)
時 間: 10:00~13:00
場 所: 白山/ギャラリー・羽ペン工房
文京区向丘1-8-6(スタジオ・アート&クラフトの1F)
定 員: 6名
受講料: ¥4,500 (資料代、材料費/羽1本含む 込み)
申込期限: ① 3月3日まで ② 4月7日まで
プロフィール
1997年よりカリグラフィーを学ぶ。
1998~2004年まで英国ロンドンに在住し、ローハンプトン大学で学ぶ機会を得る。
現在は三戸美奈子氏、白谷泉氏等のもとで学びながら、海外カリグラファーの
ワークショップにも積極的に参加している。
East Writes West ブリュージュ展に作品を出展。