ゴードン恵美「レターカッティングワークショップ2023」

詳細のご案内 2023.5.31

■レターカッティングの概要
石に手彫りで字を彫るレターカッティング "Letter Cutting"(またはレターカービング "Letter Carving"と呼ばれる)は現在も英国国内だけではなく、ヨーロッパの国々で続けられている伝統工芸です。この入門コースではヴィーカット"V-Cut"と呼ばれる彫り方で文字を彫る技術を学びます。このヴィーカットは、ローマ帝国時代に既にその手法が確立され、当時の碑石に使われていたローマンキャピタルの文字のほとんどはこの彫り方で彫られています。

イギリスではエドワード・ジョンストン(1872 - 1944)の教え子だったエリック・ギル(1882 - 1940)が、そのローマ時代の伝統的手法を彼の石碑の作品に多用し、彼のワークショップ(工房)で培われたレターカッティングの精神、技術、そして教法は、彼の弟子達を通じて今なお多くの職人の中に息づいています。この入門コースはそのギルの弟子達の1人であったデービッド・キンダスリー(1915 - 1995)のワークショップ内で教えられた手法で進められます。石の彫り方だけでなく、道具や石の取り扱い方などにも重点を置く予定です。
また、コース内では文字のレターフォーム、デザイン等を参加者同士で検討し合うクリティーク(Critique) と呼ばれるローハンプトン大学で採用されていた教法を導入しています。生徒それぞれの作品をさまざまな側面から観察、そして話し合う事で文字とデザインの向上を目指すとともに、作品作りにおける生徒の自発性を伸ばしていきます。

【ワークショップ内容】

■ワークショップ詳細

初参加者、経験者混在のクラスです。各コースの詳細は、下のリンクからpdfでご覧ください。

レターカッティング 初参加コース
レターカッティング 経験者コース

※本ワークショップは事前準備が必要です。Zoomを使用し、オンラインで講師に直接相談する機会を設けます。グループでの開催になります。詳細はワークショップ参加者にお知らせいたします。

■スライドレクチャー

タイトル:『美しい文字とは?』
Calligraphy語源を辿ると、ギリシャ語のKallos(beauty)とGraphein(graphic)が語源となっていますが、現代における手書き文字の『美しさ』に焦点を当てて、カリグラフィーと石の作品を見ながら、参加者の皆さんとのディスカッション形式のスライドレクチャーを予定しています。ディスカッション形式で行われるため、東京と神戸で行われる内容に多少の違いが生じる可能性があるのをあらかじめご了承ください。

【受講料】
・ワークショップ・・・30,000円 (初参加者は別途石代を含む材料費)
・スライドレクチャー・・・1,000円(ワークショップ参加者は無料、スライドレクチャーのみの参加も可能)

【ワークショップ開催日程・会場】

■神戸会場

【ワークショップ】
日程:10月27日(金)~10月29日(日)
時間:10:30~17:30
会場:原田の森ギャラリー(別館101号室)
神戸市灘区原田通3-8-30
http://hyogo-arts.or.jp/harada/access/
定員:15名

【スライドレクチャー】
日程:10月27日(金)
時間:19:00~20:00
会場:未定
定員:25名

■東京会場

【ワークショップ】
日程:11月3日(金・祝)~11月5日(日)の3日間
時間:9:30~17:30 (講座時間は昼食休憩を含む7時間です。会場によって時間は前後します)
会場:未定
定員:15名

【スライドレクチャー】
日程:11月3日(金・祝)
時間:19:00~20:00
会場:未定
定員:25名

*未定の会場が決定次第J-LAFウェブサイトにてお知らせいたします。

【お申し込みについて】

■申込み開始日

・優先受付(賛助会員対象)
2023年7月14日(金) 22:00受付開始
賛助会員への入会を希望される方は、こちら

・一般受付
2023年7月21日(金)22:00受付開始

申込み方法については、7月上旬に改めてお知らせします。

■申込み締切り

2023年8月24日(木)24:00まで

WSに関するお問合せはworkshop◎j-laf.org(◎を@に変換)へお願いいたします。

 


開催のご案内 2023.3.22

8回目となるゴードン恵美レターカッティングWSを、4年ぶりに開催いたします。
今回も東京・神戸の2会場で、以下の日程で開催いたします。

神戸会場:2023年10月27日(金)~10月29日(日)
東京会場:2023年11月3日(金・祝)~5日(日)

それぞれ3日間コース及びスライドレクチャーを行います。
詳細及び募集要項は5月下旬にウェブサイトでお知らせする予定です。

皆さまのご参加をお待ちしています。

<ゴードン恵美プロフィール>
1995年にカリグラフィーを東京で習い始める。翌年、トーマス・イングマイヤー氏のワークショップを受講。氏のカリグラフィーの教え方に感銘を受け、海外でカリグラフィーを学ぶ事を決意。2年の準備期間を経て、97年に渡英、98年にUniversity of Surrey Roehampton校(現在はUniversity of Roehampton) のカリグラフィー・ディグリー(学位)コースに入学。2001年に卒業後、2002年にケンブリッジにあるレターカッティング工房であるカードーゾ・キンダスリー・ワークショップ(Cardozo Kindersley Workshop)に入門。3年間の弟子入り期間を終了後、2006年に出産のため退職するまでの1年半勤務。現在は独立し、主にレターカッティングの製作を続ける。2002年から2004年までSSIのAdvanced Training Schemeに参加。Sue Hufton, Ann Hechle, Tom Perkinsなど多数のカリグラファー、レターカッターのワークショップやレクチャーに参加。 The Lettering Arts Trust 登録アーティスト。イギリス国内外のアート・クラフト展に多数参加。

講師関連サイト
www.emigordon.com