ゴードン恵美「レターカッティングワークショップ2023」
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Gordon Emi Letter Cutting Workshop 「ワークショップレポート」
●『ゴードン恵美さんのレターカッティング入門ワークショップに参加して』 田渕真紀
●『Letter Cutting ワークショップ 2023 参加レポート』 松本千恵
●『ゴードン恵美さんのレターカッティング入門ワークショップに参加して』田渕真紀
J-LAF主催のゴードン恵美さんのレターカッティングワークショップの開催は数年前から何度かありましたが、私には消化できる力が足りないと思ってその度に見送っていました。2023年初夏、コロナ禍を経て秋の開催の情報を得てあまり悩むことなく参加を決めていました。もう一つの理由は、ローマンキャピタル体の基となっていると言われるトラヤヌス帝の碑文がどのようにして彫られたのだろうかとの興味を常々もっていた事もありました。
運よく神戸会場での参加が可能となり、ワークショップ当日までの課題を確認。ローマンキャピタル体で1単語、メインステムの巾が5mm位、エックスハイト8~10倍の文字を目安にレイアウトして持参との事でした。さて、自分の中にあるスキルを総動員。ふと2019年10月東京で受講させていただいた清水裕子さんのドローイングワークショップの事を思い出し、テキストを引っ張り出しました。実はその時のドローイングは大した目的も無く参加していたこともあり、未消化の状態でした。1からテキストをたどり、ドローイングのおさらい。1文字に2~3時間かかるものもありました。目的の1単語の文字をそろえました。
単語の候補はいくつかあったのですが、好きなSが入っている事を条件にUNIVERSEにしました。世界中が手を取り合って丸く平和になりますように、との願いも込めて。もう一つの理由は数年前に読んだAnn Hechleさんの易経についての本の事も重なっていました。カリグラフィー作品を制作する過程においての解釈が易経に重なっていることはとても興味深いことで共感するところが多くあったのですが、特に「全ての物事はつながっている。黄金比について全体と部分が相似である(自己相似)。そのものの要素は保持されているのに同時に他と順応している」という内容がありました。UNIVERSEには、宇宙、森羅万象の意味もありますのでこの易経の解釈にもあてはまるとも思いました。「保持されているのに同時に他と順応している…」ということは、例えば、無機質な物体である印刷されたフォント等にはあまり感じられない事で、人間の手を通して生まれた手書き(ここでは文字)であるからこその表現だと思います。
そして2種類どちらかの石の大きさに収まるようにレイアウトします。長方形と正方形、好きな形は正方形。UNIVERSEは文字数が多く断念しかけましたが諦めきれなく、クリティーク(critique: 検討、判断、評価)で相談にのっていただこうとレイアウトを決めました。 1回目の事前Zoomクリティークを初日の9月4日、1人目に行いました。データで準備していたものを最終デザインになるまでの過程を説明しました。まず、この(最終)デザイン(写真①)は読めるかどうかとゴードン恵美さんに指摘されました。
さらに参加者に意見をいただきました。清水さんには、Vを起こすと牛耕文字の様にも読めるとフォローいただきましたが、英語圏の感覚からみると不思議だった様です。少々ショックでした。なるほど、ベースラインをたどるとその意味が分かりました。私は感覚でレイアウトしていたのです。
写真①②
その他気になるところを相談にのっていただいたり、参加者同士で意見を言い合います。別の視点からの意見は気づかなかった事もあり勉強になりました。他の参加者のデザインも同様に行います。これは初めての経験で本当に楽しかったです。
ワークショップ当日。事前クリティークでのアドバイスを受けてさらに調整したものを参加者の前で説明し(この時もトップバッター(汗))(写真②)さらにクリティーク。様々な意見が出ますが、全てを聞き取ると自分の最初のイメージと離れてしまう不安もあり、初心にもどり修正すべきところのみ修正しようと気持ちを切り替えました。文字の形を調整するドローイングは、手書きで文字を書くので時間もかかりますし、1か所変更すると他の文字とのバランスが変わってくるので変更のたびに全体を見渡します。この作業の繰り返しは、少しへこたれそうにもなりました。1日目は他の参加者のクリティークや恵美さんの石彫りに関する説明の時などに手を休めた以外は黙々と文字の調整作業でした。初心者と経験者の混同クラスでしたがこのワークショップの経験者の方も、文字を調整される方がいらっしゃいました。それほど、石に彫るにはしっかりと文字を決めていないといけないということを感じました。しっかり文字をイメージできていないと、彫れないとおっしゃっていたことが印象でした。私が事前に準備していたものは、最初はドローイングをしっかり行いましたが、レイアウトの時は文字のパーツを離してデータ化して並べたので(写真③)、その時は楽でしたがステムやカーブの太さを調整する手の感覚を忘れかけていたので、石を彫る前に再度ドローイングしてイメージをつかむ事が必要と思っていました。カリグラフィー作品を紙に書く前にデザインを決めますが、石の場合さらに文字の形まで頭に叩き込んで取り掛かるイメージです。
1日目の夜にスライドレクチャーを受講。この時に恵美さんが仕事で行った事を見せていただきました。
石に彫られたとは思えないほどなめらかな線…。隅々まで、きちんと理解していないと石には向かえないと実感しました。
写真④⑤
2日目。それぞれの作業の途中に恵美さんの説明(写真④⑤)や、再度必要に応じて参加者のクリティークが行われます。その時間以外は私はドローイングの続き。途中、イギリスから講師のサポートで参加されていた下田恵子さんがテーブルに来られて、Uの別の形についてや他の文字のステムやカーブの太さ等助言して下さいました。これも自分では気づかなかった事でした。全て聞き取ると、私の文字では無くなる事が不安でしたが、ローマンキャピタルの特徴を改めてしっかりと理解したかったので、形は整えながらレイアウトは自分の当初の気持ちを大切にしつつ向き合おうと思いました。ここでのドローイングが石を彫る時に反映されるのです。2日目も私の作業はドローイングで終了。
3日目は早朝(宿泊先の)ホテルで文字を書き直したものを持参して、さらにクリティークで見ていただきました。ここでもさらに意見をいただきましたが、デザインを縮小したものを採用することにしました。少しほっとして、やっと皆さんの作業を眺めたりする事ができました。
試し彫り用のイタリア産スレートに試し彫りをしたり、石やチズルを磨いたり石彫り作業の準備を少しすることが出来ました。実際に彫る事はまた次回となりましたが、石に彫るということを体感できました。
レターカッティングワークショップにイギリスから来日していただいたゴードン恵美さんはEric Gill(Edward Johnstonの弟子)の流れを受け継ぐCardozo Kindersley Workshop に勤務された後、今はイギリスで独立して仕事をされています。とても気さくで、明るい雰囲気。1人1人に細やかなご指導をしてくださいました。そしてイギリスからワークショップのサポートとして来日された下田恵子さんは、書道家(日本の書道と、西洋の書道の両方)としてイギリスで仕事をされています。特に2日目以降進行状況を確認しながら私の伴走をしてくださいました。作業途中の世間話も楽しかったです。日本のレターカッターでカリグラファーの清水裕子さん(国内外でご活躍)は参加者全員を的確にサポートしてくださいました。
今回のワークショップを企画して下さったJ-LAFスタッフの皆様、ゴードン恵美さん、参加者の皆様のおかげで、レターカッティングについて多少なりとも理解できた素晴らしいワークショップでした。完成は少し先になりそうですが、ゆっくり学びながら楽しみたいと思います。
3日間を終えて…
トラヤヌス帝の碑文の作成時にはクリティークは何度なされたのか、何人でどのくらいの年月がかかったのか、と妄想はさらに膨らみますが…。J-LAFで一緒に学べる仲間がいるって本当に素晴らしいと改めて思いました。心から感謝いたします。ありがとうございます。
今回久しぶりのワークショップで久しぶりにお会いする方、初めましての方、いろいろでしたが何の垣根も無く同じ志でつながっている家族の様でもあり心地よい時間でした。コロナ禍を経て、それまで当たり前に思っていたことが全て当たり前ではなく、貴重な事だと思えるようになったこともあると思います。また、歴史あるアルファベットのカリグラフィー愛好家が日本はもちろん、世界中に居て現代の便利なネット環境によって情報を享受できることに感謝します。まだまだ学ぶ事が多いですが続けていけたらと思います。
●『Letter Cutting ワークショップ 2023 参加レポート』 松本千恵
社会状況が落ち着き、日常が戻ってきて、久しぶりの石彫りワークショップに参加しました。しばらくカリグラフィーからも石彫りからも遠ざかっていた為、不安半分楽しみ半分、また、2013年の初参加以来、早10年の歳月が過ぎており感慨深い気持ちで臨んだワークショップでした。
この10年間を振り返ってみると、2013年、初参加の入門編では初心者用の指定の石(スレート/100mmX224mmX20mm)に、平筆で書いたローマンキャピタル体の原稿を元にして、「V I R T U S」というラテン語の単語を彫りました。
二度目の参加の2017年には、経験者コースとして、石選び(ライムストーン/185mmX300mmX20mm)、レイアウト等、全てを自ら準備し、「黄金比」をテーマに作品に取り組みました。これは、私が折に触れてカリグラフィー作品作成の際のテーマにしてきたものです。
この作品では、文字そのものを彫るVカットと周りを彫り下げるレイズドレターの二つの技法を組み込み、アンモナイトのレリーフも彫ってみました。(ワークショップ中はレイアウトを練り上げ、彫れるまでに調整する所で終了。次のワークショップ迄の間に彫り上げました。)
3回目の参加の2018年でもライムストーン(245mmX150mmX15mm)を選び、自ら調達しました。チェロを習い始めた事もあって、音楽をテーマに文字レイアウトを試みたのですが、この回はデザインと文字の判読性の間で試行錯誤し、レイアウトが二転三転しました。石に彫る前に文字レイアウトを納得いくまで作り込む事は非常に重要であり、このワークショップの真骨頂であるクリティークで、作成した案を参加者全員に合評して頂き、忌憚のない意見交換を何度も繰り返して徐々にレイアウトがまとまっていったのですが、中々自分の中で納得できる最終稿に至らず(テーマの音楽を表現したくて音符に見立てたゴシックのようなセリフを違うタイプの文字に付けるのはいかがなものか? b、d、oの◯部分を凹凸や歯車のように彫りたいがそれは文字デザインとして消化できているのか?などの疑問は残したまま)、彫ったら見えてくる物もあるのではないかと、最終日には第三稿(下に並ぶ三つのうち右の画像)の段階で試作のつもりで彫り始めました。というのも今回は彫り方そのものが、今までやったことの無いVカットのバリエーションや、◯型を凹凸に局面で彫る、文字同士を立体的に交差させるなどの新しい試みに挑戦したかったからです。
彫り始めたところでこの回のワークショップは終了しました。また次回までの宿題として彫り進めることになりました。
melody beat scaleの3単語を縦横に組み合わせたレイアウト
左:2023年11月のワークショップ後の段階でここまで彫り進みました。
右:新しく試みた彫り方の断面図。上がVカット、下が片側に寄せたVカットのバリエーション。
そして迎えた今回のワークショップ。今まで積み重ねてきた石彫り経験を踏まえて、二つの課題に取り組もうと準備しました。今回のワークショップ迄の間、前回の課題を彫り進めていたのですが、凹凸を曲面に彫るやり方、文字同士の立体交差等、現段階での私の技能では解決できない点が幾つか出てきました。一旦彫るのをやめ、今回その解決策を教えて頂き作品を仕上げるのが一つ目の課題。更にもう一つ、新しい作品のレイアウトも準備しました。ドイツ人文字デザイナーのハンス・シュミットの作品群から想起した作品です。今回もライムストーン(285mmX400mmX15mm)を選び、用意しました。下の右の画像のシュミット作品の文字の形、繋がり方が面白く、ここから自分なりに石彫りに適したデザインに膨らませていこうと作業を進めていきました。
カンディンスキーの言葉を選び、まずモノラインの線描きのデザインを鉛筆で起こしました。次に石彫りに適するように文字に多少強弱のある肉付けをしたデザインで、まず彩色したカリグラフィー作品として仕上げてみました。
そこから石彫り用のレイアウト案を作りました(下左画像)。この段階で、ワークショップ前に予め用意した課題を見て頂くZOOMでのオンライン事前クリティークに参加し、講師の恵美さん始め参加者の皆さんから「文字が判読し難い」「カウンタースペースがアンバランスで気になる」「各々の文字に一定の法則性(一貫性)を持たせるとまとまりのある全体像になるのでは」などの指摘を受けました。ただ私としてはアンバランスで自由な動きを持った文字の形と織物のように縦横が繋がり、面として捉えた文字の連なりをこの作品で表してみたかったので、特にレイアウトには手を加えずワークショップに臨みました。
そして本番。ワークショップ前半では、クリティークにおいて改めて皆さんからご意見を頂き、「用意した原稿では石のサイズに対して小さくまとまり過ぎているので原稿を115%拡大」「右下がりが気になるし、4段目右のfromの上のカウンタースペースとのバランスを取るべく1段目左のbeautifulを上げて2段目との間に抜けのスペースを作る」「カンディンスキーのクレジットを左に持ってくる」この3点を直して、最終レイアウトとしました。(下右画像)
また、Vカットで文字そのものを彫るのか、周りを彫り下げて文字を浮き上がらせるレイズドレターで彫るのか両方の可能性を模索するべく、ワークショップまでにレイアウトの一部を二つの方法で彫ってみると良い旨、恵美さんからアドバイスを受けていたので、事前に使う石の裏面に試し彫りをしました(下画像)。今回のワークショップではこの作品はここまでで一旦終了。次回までに彫り進めたいと思っています。
彫るに当たって、また新たな考えが生まれています。
案1 Vカットとレイズドレター両方の彫り方を取り入れる。例えば上と下で分けて上はVカット、下はレイズドレター。(左下画像)
案1a レイズドレターの彫り下げる部分を三角形などでブロック化し、カウンタースペースをVカットの手法で彫ってみる。この方が全体に調和が生まれるのでは無いか。(右下画像、部分拡大図)
案2 彫分けはエリアではなくキーワードをレイズドレターで浮き上がらせ他をVカットで彫って見てはどうだろうか?
まだまだじっくり試行錯誤して考えをまとめていきたいと思います。
今回のワークショップ中、前半は新しく用意した作品のレイアウトをクリティークで見て頂きながらデザインをブラッシュアップする作業を、そして後半は、疑問だった彫り方など諸々のテクニックを恵美さんにご教示頂き、彫る作業に集中しました。また凸型に丸く彫り下げる為にbull noseというチズルの両端を丸くする研ぎ方も教えて頂きました。
三日間のワークショップはあっという間に過ぎて行きましたが、今回も非常に充実した実り多いものとなりました。なんといってもクリティークの時間はとても有意義でした。自分の作品を他者の目で見てもらい、意見を頂くことで自身のデザインをまとめ上げられた、また他の参加者の作品をみることで、デザイン、レイアウトを作成する目を養えたからです。今までの積み重ねで彫りのテクニックも増え、文字を立体化していくことの楽しさ、可能性の広がりを実感しました。
次回に向けてやることは沢山あります。楽しみながら課題をこなしていこうと思います。今から次回をワークショップ心待ちにしています。
申込み開始日のお知らせ 2023.7.7
賛助会員(フレンズメンバー・サポーティングメンバー)と一般の方の申込み開始日が異なります。
先着順の受付となりますので、下記の詳細をご確認の上お申し込みください。みなさまのご参加をお待ちしております。
■申込み開始日
優先受付:2023年7月14日(金)22:00~
一般受付:2023年7月21日(金)22:00~
・優先受付でのお申込みは、受付開始時点で賛助会員(フレンズメンバー/サポーティングメンバー)であることが確認できる方に限られます。
新規会員登録、または2023年度の更新手続きを完了後、お申し込みをお願いいたします。
・優先受付でのお申込みは、会員種別と会員番号が必要となります。
会員登録・更新の際にお送りしているメールに会員種別と会員番号が記載してありますので、ご確認ください。
■申込み方法
・必ず、リンクされた申込みフォームでお申込みください。
・申込みフォームに必要事項を入力の上、送信ボタンを押してください。
・スライドレクチャーのみの申込みも可能です。
・東京・神戸の両会場参加申込みも可能です。
【お申込み上の注意】
※受付け開始時刻の22:00より前に送信されたものは無効になりますので、ご注意ください。
※申込みフォームより送信後、自動返信メールが届きます。
1時間経過しても自動返信メールが届かない場合は、送信日時、お名前、メールアドレスをご明記の上、workshop◎j-laf.org(◎を@に変換)までご連絡ください。
■締切り日
2023年8月24日(木) 24:00まで
受付の状況は、J-LAFのウェブサイトにて随時アップデートいたします。
締切日以降に定員に空きがある場合には、その後の申込みも受付けます。
■お支払いについて
・銀行振込時の手数料はご負担をお願いいたします。
・海外からの参加申込みで、お支払いにPayPalを利用される場合、お支払いに係る手数料を加えた請求書をお送りいたします。受講料+PayPal手数料の合計額でお支払いをお願いいたします。
■キャンセルについて
・受講料・参加料の支払期限までにお振込みがない場合には、キャンセルとみなされますので、ご注意ください。お振込み後のキャンセルについては原則として返金をいたしません。
・ただし、W S開始日の1週間前まで(神戸会場 10月20日まで、東京会場の10月27日まで)のキャンセルで、次の受講者がいる場合には、手数料として1,000円を差し引いた金額をご返金いたします。
WSに関するご質問、ご意見はworkshop◎j-laf.org(◎を@に変換)へお願いいたします。
ゴードン恵美 レターカッティングワークショップ2023
詳細のご案内 2023.5.31
■レターカッティングの概要
石に手彫りで字を彫るレターカッティング "Letter Cutting"(またはレターカービング "Letter Carving"と呼ばれる)は現在も英国国内だけではなく、ヨーロッパの国々で続けられている伝統工芸です。この入門コースではヴィーカット"V-Cut"と呼ばれる彫り方で文字を彫る技術を学びます。このヴィーカットは、ローマ帝国時代に既にその手法が確立され、当時の碑石に使われていたローマンキャピタルの文字のほとんどはこの彫り方で彫られています。
イギリスではエドワード・ジョンストン(1872 - 1944)の教え子だったエリック・ギル(1882 - 1940)が、そのローマ時代の伝統的手法を彼の石碑の作品に多用し、彼のワークショップ(工房)で培われたレターカッティングの精神、技術、そして教法は、彼の弟子達を通じて今なお多くの職人の中に息づいています。この入門コースはそのギルの弟子達の1人であったデービッド・キンダスリー(1915 - 1995)のワークショップ内で教えられた手法で進められます。石の彫り方だけでなく、道具や石の取り扱い方などにも重点を置く予定です。
また、コース内では文字のレターフォーム、デザイン等を参加者同士で検討し合うクリティーク(Critique) と呼ばれるローハンプトン大学で採用されていた教法を導入しています。生徒それぞれの作品をさまざまな側面から観察、そして話し合う事で文字とデザインの向上を目指すとともに、作品作りにおける生徒の自発性を伸ばしていきます。
【ワークショップ内容】
■ワークショップ詳細
初参加者、経験者混在のクラスです。各コースの詳細は、下のリンクからpdfでご覧ください。
レターカッティング 初参加コース
レターカッティング 経験者コース
※本ワークショップは事前準備が必要です。Zoomを使用し、オンラインで講師に直接相談する機会を設けます。グループでの開催になります。詳細はワークショップ参加者にお知らせいたします。
■スライドレクチャー
タイトル:『美しい文字とは?』
Calligraphy語源を辿ると、ギリシャ語のKallos(beauty)とGraphein(graphic)が語源となっていますが、現代における手書き文字の『美しさ』に焦点を当てて、カリグラフィーと石の作品を見ながら、参加者の皆さんとのディスカッション形式のスライドレクチャーを予定しています。ディスカッション形式で行われるため、東京と神戸で行われる内容に多少の違いが生じる可能性があるのをあらかじめご了承ください。
【受講料】
・ワークショップ・・・30,000円 (初参加者は別途石代を含む材料費)
・スライドレクチャー・・・1,000円(ワークショップ参加者は無料、スライドレクチャーのみの参加も可能)
【ワークショップ開催日程・会場】
◆神戸会場
【ワークショップ】
日程:10月27日(金)~10月29日(日)
時間:10:30~17:30
会場:原田の森ギャラリー(別館101号室)
神戸市灘区原田通3-8-30
http://hyogo-arts.or.jp/harada/access.html
定員:15名
【スライドレクチャー】
日程:10月27日(金)
時間:19:00~20:00
会場:灘区民ホール 第一会議室
神戸市灘区岸地通1-1-1
https://nadakuminhall.net/access/
定員:23名 (会場の収容人数の都合により定員を変更しました)
◆東京会場
*3日目(11月5日)の会場が異なります。ご注意ください。
【ワークショップ】
日程:11月3日(金・祝)~11月5日(日)
時間:11/3、11/4 10:00~17:00
時間:11/5 9:30~16:30
会場:11/3,11/4 亀戸文化センター 美術室
http://www.kcf.or.jp/kameido
会場:11/5 江東区文化センター 工芸室
http://www.kcf.or.jp/koto
定員:15名 満席になりました
【スライドレクチャー】
日程:11月3日(金・祝)
時間:19:00~20:00
会場:亀戸文化センター 第3研修室
http://www.kcf.or.jp/kameido
定員:25名
【お申し込みについて】
■申込み開始日
・優先受付(賛助会員対象)
2023年7月14日(金) 22:00受付開始
賛助会員への入会を希望される方は、こちら
・一般受付
2023年7月21日(金)22:00受付開始
申込み方法については、7月上旬に改めてお知らせします。
■申込み締切り
2023年8月24日(木)24:00まで
WSに関するお問合せはworkshop◎j-laf.org(◎を@に変換)へお願いいたします。
開催のご案内 2023.3.22
8回目となるゴードン恵美レターカッティングWSを、4年ぶりに開催いたします。
今回も東京・神戸の2会場で、以下の日程で開催いたします。
神戸会場:2023年10月27日(金)~10月29日(日)
東京会場:2023年11月3日(金・祝)~5日(日)
それぞれ3日間コース及びスライドレクチャーを行います。
詳細及び募集要項は5月下旬にウェブサイトでお知らせする予定です。
皆さまのご参加をお待ちしています。
<ゴードン恵美プロフィール>
1995年にカリグラフィーを東京で習い始める。翌年、トーマス・イングマイヤー氏のワークショップを受講。氏のカリグラフィーの教え方に感銘を受け、海外でカリグラフィーを学ぶ事を決意。2年の準備期間を経て、97年に渡英、98年にUniversity of Surrey Roehampton校(現在はUniversity of Roehampton) のカリグラフィー・ディグリー(学位)コースに入学。2001年に卒業後、2002年にケンブリッジにあるレターカッティング工房であるカードーゾ・キンダスリー・ワークショップ(Cardozo Kindersley Workshop)に入門。3年間の弟子入り期間を終了後、2006年に出産のため退職するまでの1年半勤務。現在は独立し、主にレターカッティングの製作を続ける。2002年から2004年までSSIのAdvanced Training Schemeに参加。Sue Hufton, Ann Hechle, Tom Perkinsなど多数のカリグラファー、レターカッターのワークショップやレクチャーに参加。 The Lettering Arts Trust 登録アーティスト。イギリス国内外のアート・クラフト展に多数参加。
講師関連サイト
www.emigordon.com