作成者別アーカイブ: Jlaf_staff

ゴードン恵美「レターカッティング・ワークショップ」2017申込みスタート

ゴードン恵美「レターカッティング・ワークショップ」2017の申込みをスタートします。

賛助会員(フレンズメンバー・サポーティングメンバー)と一般の方の申込み開始日が異なります。詳細は下記をご覧下さい。みなさまのご参加をお待ちしております。

 お申し込みはこちら

■申込み方法
申込みフォームに必要事項をもれなく記載のうえ、送信してください。
先着順にて受付けます。

※申込みフォームは、このお知らせの掲示と同時に入力ができるようになりますが、受付け開始時刻の22:00より前に送信されたものは無効になりますので、ご留意ください。
※直接メールをいただいてもお申込みはできません。必ず、リンクされた申込フォームでお申し込みください。

○ワークショップの日程・詳細についてはこちらをご覧ください。(PDF)
各会場の日程について
レターカッティング入門(初参加)コース
レターカッティング入門(経験者)コース
*初参加者、経験者混在クラスでのワークショップです。

【お申込み上の注意】
●スライドレクチャーは、ワークショップと組み合わせてお申込みいただけます。
●ワークショップ、スライドレクチャー共に、東京・福岡の両会場参加申込も可能です。

※申込みフォームより送信後、自動返信メールが届きます。
1時間経過しても自動返信メールが届かない場合は、お手数ですが、workshop◎j-laf.orgまでご連絡をお願いいたします。(◎ を @ に変換してください。)
ご連絡いただく際は、送信データを照合するため下記1〜3を明記してください。
1:送信日時 2:お名前 3:メールアドレス

※スマートフォンから申込みをされる場合、画面操作に問題が無ければ申込みは可能ですが、ご案内のメールには添付ファイルが含まれる場合がありますので、連絡先のメールアドレスは、添付ファイルが受け取れるアドレスをご指定ください。

■申込み開始日
優先受付:2017年1月24日(火)22:00~
*****賛助会員(フレンズメンバー/サポーティングメンバー)のみ対象

●優先申込みの際には会員番号が必要となります。
-会員登録の際にお送りしているメールに番号が記載してあります。事前にご確認ください。
-会員番号の入力がない場合には、「一般」受付の対象となり優先受付から外れます。
-会員番号がわからない場合には、早めにmembership◎j-laf.orgまでお問い合わせください。(◎を @ に変換してください。)

一般の方:2017年1月31日(火)22:00~

■締切り日
2017年2月15日(水)  24:00まで
受付の状況は、J-LAFのウェブサイトにて随時アップデートいたします。
締切日以降に定員に空きがある場合には、その後の申込みも受付けます。空きの有無はJ-LAF ウェブサイトでお知らせします。

ゴードン恵美「レターカッティング入門ワークショップ」2017

申込み要項 開催日程・会場 2017.1.14

『ゴードン恵美「レターカッティング入門ワークショップ」2017 詳細・申込み要項のご案内』をNewsのページにアップしました。

emisann1emisann2

 


ゴードン恵美レターカッティングワークショップ日程変更のお知らせ 2016.12.23

東京会場の日程が以下のように変更になりました。

3月18日(土)~20日(月)⇒3月24日(金)~26日(日)

参加を考慮されている皆様にはご迷惑をおかけいたしました。
新日程でのご参加をお待ちしております。

なお、福岡会場の日程は当初の発表通り、3月31日(金)~4月2日(日)で開催いたします。

 


ゴードン恵美レターカッティング入門ワークショップ2017開催決定 2016.12.19

お待たせしました!2017年のレターカッティングワークショップの開催日程が決まりましたのでご案内いたします。
前回の2014年の開催から2年以上期間があきましたが、今回で6回目を迎えるこのワークショップを心待ちにしている方も多数おられると思います。
クラスの詳細と参加者募集については1月上旬に改めてご案内いたします。J-LAFウエブサイトにてご確認ください。
賛助会員の方は優先申込みすることが出来ます。申込開始日までに会員番号が必要ですので、ご入会はどうぞお早めに。
入会手続きはこちらまで https://j-laf.org/join-us

<講師> ゴードン恵美

<開催日程>

東京会場 2017年3月18日(金)~20日(日) →3月24日(金)~26日(日)
福岡会場 2017年3月31日(金)~4月2日(日)

今回は初めて福岡での開催となります。東京、福岡両会場共に初参加の方の募集も行います。

ゴードン恵美「レターカッティング入門ワークショップ」2017 詳細・申込み要項のご案内

2017年レターカッティング・ワークショップの詳細及び申込み方法が決定いたしましたので、ご案内いたします。

賛助会員と一般の方の申込み開始日が異なります。詳細は下記をご覧下さい。
みなさまのご参加をお待ちしております。

レターカッティング WS 概要

emisann2石に手彫りで字を彫るレターカッティング "Letter Cutting"(またはレターカービング "Letter Carving"と呼ばれる)は現在も英国国内だけではなく、ヨーロッパの国々で続けられている伝統工芸です。この入門コースではヴィーカット"V-Cut"と呼ばれる彫り方で文字を彫ることを学びます。このヴィーカットは、ローマ帝国時代に既にその手法が確立され、当時の碑石に使われていたローマンキャピタルの文字のほとんどはこの彫り方で彫られています。

イギリスではエドワード・ジョンストン(1872 - 1944)の教え子だったエリック・ギル(1882 - 1940)が、そのローマ時代の伝統的手法を彼の石碑の作品に多用し、彼のワークショップ(工房)で培われたレターカッティングの精神、技術、そして教法は、彼の弟子達を通じて今なお多くの職人の中に息づいています。この入門コースはそのギルの弟子であったデービッド・キンダスリー(1915 - 1995)の教法で主に進められます。石の彫り方だけでなく、道具や石の取り扱い方などにも重点を置く予定です。今回のコースの中では、文字のレターフォーム、デザインなどに関して重きを置いていませんが、ローマンキャピタルの基本の成り立ちについて簡単に復習いたします。

また、コース内では文字のレターフォーム、デザイン等を参加者同士で検討し合うクリティーク(Critique) と呼ばれるローハンプトン大学で採用されていた教法を導入し、生徒それぞれの作品をさまざまな側面から向上を目指すとともに、作品作りにおける生徒の自発性を伸ばしていきます。

○ワークショップの詳細についてはこちらをご覧ください。(PDF)
レターカッティング入門 (初参加)コース
レターカッティング入門 (経験者)コース
*初参加者、経験者混在クラスでのワークショップです。

【ワークショップ&スライドレクチャー 開催日程・会場】

東京会場

開催日時:2017年3月24日(金)~26日(日) 10:00~17:00
会場:江東区文化センター 研修棟1階 工芸室
****東京都江東区東陽4-11-3
****https://www.kcf.or.jp/koto/access/
定員:18名

福岡会場

開催日時:2017年3月31日(金)~4月2日(日) 10:00~17:00
会場:春日市ふれあい文化センター 旧館2階 実習室A
****福岡県春日市大谷6丁目24番地 ( アクセス
****http://www.fure-ai.or.jp/
定員:15名

受講料:初参加 32,000円(石代1枚分込み)
経験者:30,000円
*両会場共、初参加者、経験者受け入れ可能です。

■スライドレクチャー

東京

ゴードン・恵美の作品、及び、イギリスで活躍しているレターカッターの作品を紹介。

2017年3月25日(土) 18:30~
江東区文化センター 研修棟3階 第1研修室
定員 30名

福岡

『私の修行時代』と題して、カードーゾ・キンダスリー・ワークショップ時代の経験を中心にしたスライドショー。

2017年4月1日(土) 18:30~
春日市ふれあい文化センター 旧館2階 実習室A
定員 25名

所用時間:両会場共 約1時間
スライドレクチャーのみの参加も歓迎です。
参加料:1,000円
ワークショップ参加者およびサポーティング会員(団体・法人)は無料となります。

emisann1<ゴードン恵美プロフィール>
1995年にカリグラフィーを東京で習いはじめる。翌年、トーマス・イングマイヤー氏のワークショップを受け、海外でカリグラフィーを学ぶ事を決意する。2年の準備期間を経て、97年に渡英、98年にローハンプトンのカリグラフィー・ディグリー(学位)コースに入学する。2001年にこのコースを卒業後、2002年にケンブリッジにあるレターカッティング工房であるカードーゾ・キンダスリー・ワークショップ(Cardozo Kindersley Workshop) に入門する。2006年に長女出産のため退職するまでの4 年半勤務する。現在は独立してレターカッティングとカリグラフィーの仕事を続ける。2002年、CLASのBrian Walker賞受賞、同年から2004年までSSIのAdvanced Training Schemeのコースに参加。その他多数のカリグラファー、レターカッティングのワークショップやレクチャーに参加。日本でのレターカッティング・ワークショップは今年で6回目の開催。
講師ウェブサイト
http://www.tsukusidesign.com

【申込み方法】

申込み開始日に「NEWS」ページに申込みフォームが掲載されます。
必要事項を漏れなく記載の上、送信してください。先着順にて受付けます。

※申込みフォームの準備が整いましたら、改めてJ-LAFウェブサイトにて告知いたします。フォームへのリンクについては、次回告知までお待ちください。

※申込みフォームは、優先受付け開始日の20:00を目途に入力ができるようになりますが、受付け開始時刻の22:00より前に送信されたものは無効になりますので、ご留意ください。

※申込みフォームより送信後、自動返信メールが届きます。
1時間経過しても自動返信メールが届かない場合は、お手数ですが、workshop◎j-laf.orgまでご連絡をお願いいたします。(◎ を @ に変換してください。)
ご連絡いただく際は、送信データとの照合のため下記1〜3を明記してください。
1:送信日時 2:お名前 3:メールアドレス

※直接メールをご送付いただいてもお申込みはできません。ご注意ください。
※スマートフォンから申込みをされる場合、画面操作に問題が無ければ申込みは可能ですが、ご案内のメールには添付ファイルが含まれる場合がありますので、連絡先のメールアドレスには、添付ファイルを受信可能なアドレスをご指定ください。

■申込み開始日

優先受付:2017年1月24日(火) 22:00~
*****賛助会員(フレンズメンバー/サポーティングメンバー)対象

※優先申込みの際には会員番号が必要となります。
会員ご登録の際にお送りしているメールに番号が記載してありますので、事前にご確認ください。
会員番号の入力がない場合には、「一般」受付の対象となり優先受付から外れますので、ご注意ください。
会員番号がわからない場合には、早めにmembership◎j-laf.orgまでお問い合わせください。(◎を @ に変換してください。)

一般の方:2017年 1月31日(火) 22:00~

■締切り日

2017年 2月15日(水)24:00まで
受付の状況は、J-LAFのウェブサイトにて随時アップデートいたします。
締切日以降に定員に空きがある場合には、その後の申込みも受付けます。空きの有無はJ-LAF ウェブサイトでお知らせします。

■見学希望者の受付について

ワークショップの見学を希望される方は、ウェブのフォームから事前の申込みをお願いいたします。会場の入場定員の関係もありますので、1日に受け入れられる人数は3名までとします。
ご来場時間につきましては受付後にご相談の上決定いたします。

■キャンセルについて

受講料・参加料の支払期限までにお振込みがない場合には、受講はキャンセルとみなし、キャンセル待ちの方に順に連絡させていただく場合がありますのでご注意下さい。ご旅行など、振込が間に合わない事情のある場合には、前以ってご連絡をお願い致します。振込後のキャンセルについては原則として返金をいたしません。ただし、次の受講者がいる場合には、1,000円を差し引いた残りの金額を受講者の調整が終了した時点でご返金いたします。

WSに関する質問、ご意見はworkshop◎j-laf.orgへお願いいたします。
(※◎を@に変換してください。)

年末年始についてのお知らせ

誠に勝手ながら、2016年12月29日(木)~2015年1月3日(火)まで、メール返信など
の対応業務をお休みとさせていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご容赦下さいますようお願い申し上げます。

ゴードン恵美レターカッティングワークショップ日程変更のお知らせ

東京会場の日程が以下のように変更になりました。

3月18日(土)~20日(月)⇒3月24日(金)~26日(日)

参加を考慮されている皆様にはご迷惑をおかけいたしました。
新日程でのご参加をお待ちしております。

なお、福岡会場の日程は当初の発表通り、3月31日(金)~4月2日(日)で開催いたします。

ゴードン恵美レターカッティング入門ワークショップ2017開催決定

お待たせしました!2017年のレターカッティングワークショップの開催日程が決まりましたのでご案内いたします。
前回の2014年の開催から2年以上期間があきましたが、今回で6回目を迎えるこのワークショップを心待ちにしている方も多数おられると思います。
クラスの詳細と参加者募集については1月上旬に改めてご案内いたします。J-LAFウエブサイトにてご確認ください。
賛助会員の方は優先申込みすることが出来ます。申込開始日までに会員番号が必要ですので、ご入会はどうぞお早めに。
入会手続きはこちらまで https://j-laf.org/join-us

<講師> ゴードン恵美

<開催日程>

東京会場 2017年3月18日(金)~20日(日) →3月24日(金)~26日(日)
福岡会場 2017年3月31日(金)~4月2日(日)

今回は初めて福岡での開催となります。東京、福岡両会場共に初参加の方の募集も行います。

ルカ・バルチェローナ「Take Your Pleasure Seriously」 3回目(最終回)

「Take Your Pleasure Seriously」手書き文字を究める道

---------------------------------------
この記事はルカ・バルチェローナの著書『Take Your Pleasure Seriously』(2012)に 掲載されたものです。
3_1

--------------------------------------

うわぁ、
印刷したみたい!


ついにできました。今までは私のハードディスクやフラットファイル以外にはちゃんとした保存場所がなく、常に「時代順序が無秩序な」状態で保存されていた私の作品をまとまった形で見られるのです。これまで私はそういう引き出しを開けることになるとついしり込みしてしまい、全部を整理して保存するぞと、繰り返し自分に誓っていました。しかし、データは、少しは移動しても相変わらずそのままで、私が時間をかけて古いスケッチブックに目を通し、それを年代順に分類できるような、なかなか手に入らない平穏な時間を待っていたのです。言うまでもなく、そのような落ち着いた時間はずっとやって来ませんでした。

現在に至るまで、私は古いプロジェクトを分類して整理するより、新しいことに専念するほうが好きでした。こんなふうにして私は、ちゃんとしたウェブサイトやその他の適当な保存場所を持たないという形の上での無秩序に対処してきました。

そしてある日、私は自分のいろんなコレクションをきちんと並べ始め、なんと多くの素材が日の目を見ていなかったかに気付きました。その多くは古びていると思いましたが、それは自分自身の進化に影響を受けた私の見方に過ぎなかったかもしれません。もし5年前の作品を見返して何のあらも見当たらなければ、それはあまり進歩していなかったということでしょう。年数を経て、まるで他人が作った真のヴィンテージもののように思えた作品もありました。かくして、まさにその日、私のすべての作品に具体的な形を与える必要性が心の隅に芽生え、それからその思いは何度も現れるようになりました。

3_2_1 3_2_2

この本(自身の著書『Take Your Pleasure Seriously』)がちょうどよい機会となり、私が過去数年にやったすべてのことを否応なしに振り返って把握することができました。時間的には、私が大変敬服し幸運にも会うことができたカリグラファー達が長い年月を費やした経験に比較しようもありません。それでも、私はその時間を使って、全力で走り、常に新しい作品を制作し、絶え間なく紙とインクを消費しました。そして、いったん立ち止まって何が起こっているか理解する時間もないほどでした。

「まるで印刷のようだ」というコメントを、カリグラファー達は皆、自分の書いた物を見た人達から繰り返し聞きます。そういう人達はたいていどのようにカリグラフィーが実践されているか見たこともないのです。私はそう言われると愉快になります。私だって以前、初めて手書きのレターフォームが載った本を見たときは、そう言ったでしょうし、確かにそう思いました。すべてのカリグラファーにはそれぞれの経験談にも表されている一連の動作があります。文字の世界の外にいる人は、デジタル文字や非の打ちどころのないベクターグラフィックスの完璧さに確かに慣れてしまっています。しかし同時に、平ペンが、一見すると簡単な一連の動作で、見慣れてはいるけれどその起源について考えたこともない文字をいかにして生み出すのかを見て驚くということを、この「まるで印刷のようだ」というコメントをたびたび聞く経験が示していると思います。

3_3_1 3_3_2

カリグラフィーの強みの多くは、特に今日、実演を見るというところにあると私は思います。ですから、私はワークショップではいつもパフォーマンスやビデオ、デモンストレーションを組み入れようと努めています。これらのちょっとした「追加事項」によって、ペンが紙の上を動き、ちょうど良い方法でインクを紙に広げる潜在的な可能性を私が初めて理解した時に感じたのと同じ興奮を、見ている人に起こすのが私の望みなのです。

私は常に、真に上達するには自分の活動に他人を巻き込み、彼らと絶えず連絡を取り合う必要があると思います。ウェブによってこれが可能になり、だれもが自由に作品を見、それにコメントし、ある程度適切に評価することができます。カリグラフィーが私の大半の時間を占めるようになり始めて以来、私はそのとき手掛けていることをネット上に発表することで人と共有することにしました。過去数年の間、私がドラフティングテーブルに向かっている間にも私の作品がウェブ上で世界を駆けめぐっているのを見てきました。わずかな例外といえば、2,3冊の雑誌記事とその他の出版物でしょう。

私はあまり深く考えず思いのままに作品をネット上で発表してきました。考えすぎると、あれで良かったのだろうかと後悔し始めるとわかっているからです。むしろ、新しい作品が完成したらすぐに前もって描いたスケッチやその他のドローイングもアップします。それは、地球の裏側の人が私の作品を即座に見て、おそらく私と同じようにわくわくするかもしれないと思うと、それをすぐに共有せずにはいられなかったと言ってもよいでしょう。時には落胆した人もいるでしょうし、間違った目的のために使った人もいるでしょう。しかし私は気にしませんでした。私は自分が今していることを誰にでも、すべての人に見せるという本能的な欲求を感じました。そして、それこそ私が物ごとの意味を理解し、毎夜熟睡するために必要な事なのです。

3_4_1 3_4_2 3_4_3

私が思い出すのは、ある夜、バーゼルでザンクトガレンの地球儀の複製に携わっていた時のことです。コンピューターを立ち上げ、怖いほどの驚きを感じました。普段は1日200人くらいの人が私の活動を見ているのですが、その日は2000人以上にも達し、途方もない数のメッセージやどんなに頑張っても実現できないような仕事の依頼をもたらしていました。すぐに私はこのような関心はすべて、ある評判の良いタイポグラフィーのブログにアップしたほんの2,3枚の画像から端を発していることに気付きましたが、インターネットのような媒体の信じられないスピードと利便性のおかげで、人生がある一瞬から次の一瞬にどんなに変わるかと考えるとまだ少し震えるくらいでした。私はそのことを大局的に判断しようとしましたが、画像をアップすればするほど日々の依頼が増加しました。タトゥーのデザインを依頼してきた人もいましたし、私がしていることが好きだとだけ書いてくる人もいました。

レター・アーツ・レビュー誌は私の活動についてインタビューと特集記事に16ページを割いてくれましたが、それが出版された時、私は少しうろたえたほどでした。本当に私はこのような知名度に値するほど偉くはないと思ったのです。私は30~40年以上の経験を持つ熟練のカリグラファー達がこれを見てどう思うだろうかと考えました。しかしこの記事を編集したクリストファー・カルダーヘッド は、読者はグラフィティと秩序立ったカリグラフィーの融合にとても興味を持っていると言ってくれました。

その雑誌には、この他にも作品やタグがいくつか掲載されました。それは私が長年にわたって注目し賞賛している質の高い雑誌だったので、誇らしく思いました。このことは、私の作品の美的価値について真の評価をもらったというよりも、むしろ、それまでは薄汚い落書き行為をする輩たちとして、そして適法性の問題や私的財産権の領域と結びついたような、非難されたり表面的にだけ取り扱われたりしているのをたびたび目にしてきたレタリングの一種(グラフィティ)の尊厳を、頑張って取り戻したかのようでした。私の作品についてのその側面はすでに過去のものになっていましたが、それでもなお私は私の歩んできた道を形作った部分としてそれを堂々と認めようと決めていました。そして、物事が元の場所に戻り始めたのはその時からでした。

3_5_1 3_5_2

私は雑誌とウェブ上の両方でたくさんのインタビューに答えてきました。当然、同じような質問には同じような答えになります。例えば、「どんな風に始めたのですか?」という質問には、いつも同じように答えるしかありません。また、タイポグラフィーの冊子『Codex』 の第1号に掲載された記事の最後で「本を出版されますか?」と聞かれた時などは、どのように答えようかということの方に考えが及びました。私は、「まだ誰にもオファーされたことがありませんよ。」と答えました。私自身の怠惰な性格を考えると、決して自分の意志だけでは実現しなかったでしょうから。

そのことがきっかけとなって、前述した作品分類の重要さに直面したまさに翌日、このインタビューの読者の一人が、私が考えているのと同じ基準に沿って本を出版するというプロジェクトを提案して来ました。私は偶然であろうとなかろうと、運命が私達に送るささやかなサインを深く信じます。その結果が、約1年後、皆さんが今手にしているこの本なのです。

3_6_1 3_6_2 3_6_3

思うに、チャンスというのは、乗車するには文字通り飛び乗らなければならないボンジーニョというリオデジャネイロのロープウェイのようなものです。一旦踏み出せば、新しい人々に会え、周りの色や状況が見る見るうちに変わるのを目にします。素早く乗ってしまうと、降りる時にはほとんど気付かないうちにとても豊かな気持ちになっているのです。

ですから私は、文字の形の指導や言葉、精神性、愛、親切、そして友情でここまでの私の旅路を満たし、豊かにしてくれたすべての人に心からの感謝を送ります。私の旅路はといえば、おそらくこれが始まりにすぎないのでしょう。

--------------------
image5

Luca Barcellona ルカ・バルチェローナ

1978年生まれ。イタリアのミラノにスタジオを持つグラフィックデザイナー、カリグラファー。文字は彼の創作活動において最も重要な要素である。 イタリアカリグラフィー協会にてカリグラフィーの教鞭をとるとともに、アメリカ、オーストラリア、ブラジル、ドイツなど世界各地でワークショップの講師を務める。その活動が示す通り、文字と言葉に関わる伝統的芸術の手書き技術をデジタル時代の表現手段と共存させている。2003年に、ラエ・マルティー二、マルコ・クレフィッシュと、カリグラフィーを含む手書き文字とイラストのライブパフォーマンス集団レベルインクを立ち上げる。2009年には、スイスのカリグラファー、クラウス・ペーター・シェッフェルと共に、スイス国立博物館において、1569年に作られた大きな地球儀を、当時と同じ道具(羽ペン・自然素材で作られたインク)を使った カリグラフィーで、原作に忠実に複製する作業の実現に寄与した。文字のデザイン依頼を受けたブランドとして、Carhartt、Nike、 Mondadori、Zoo York、Dolce & Gabbana、Sony BMG、Seat、Volvo、Universal、Eni、Mont Blanc、Wall Street Instituteなどが挙げられる。また、最近参加した展示には、プラハで開催された『Stuck on the City』、ドイツのCarhartt Galleryで開催された『Don't Forget To Write』がある。多くの個別のプロジェクトへの参加と同様に、彼の作品は多くの出版物に登場している。自身の服飾ブランドLuca Barcellona Gold Seriesを2010年に立ち上げ、最近では初の単行本である『Take Your Pleasure Seriously』を彼自身がメンバーを務めるLazy Dog Press社より刊行している。彼の文字デザインに対する取り組みは、グラフィティの経験から伝統的なカリグラフィーへと導かれ、更に大きな壁に描く ウォールペイント、タイポグラフィーそして活版印刷まで広がっている。
ウェブサイトhttp://www.lucabarcellona.com/

翻訳:深尾全代  
   清水裕子

“Take Your Pleasure Seriously” by Luca Barcellona -Closing-

The way of handwriting

--------------------
This article was originally published in Take Your Pleasure Seriously (2012) by Luca Barcellona.
3_1
--------------------
wow,
it looks printed!

And it finally is. Now I can see, collected, many of the works that previously had no precise place outside of my hard drives and flat files, where they were stored in a state of constant “chronological disorder.” I often balked at the prospect of opening up those drawers, and repeatedly promised myself I’d organize and archive everything—but there they sat, unchanging even through several moves, awaiting that elusive moment of calm when I’d finally be able to spend hours looking through old sketchbooks and catalogue them according to year. Obviously, that moment of calm never came.

Up until now, I preferred to focus on new projects rather than spend time cataloguing the old ones. That’s how I dealt with the formal disorder of not having a proper website or some other good place to put everything.

Then one day I began laying out a personal collection of sorts, and realized how much material had never seen the light of day: I found that a lot of it looked old, but maybe that was just my perspective, influenced by my own evolution. If you look back at something you did five years ago and don’t have any criticisms, maybe that means you haven’t gone very far. Other things had aged so much that they seemed truly vintage, as if they’d been done by someone else. And so, that very day, the need to give some concrete shape to all the work I’d done sprouted in a corner of my mind, and began popping up again and again.

3_2_1 3_2_2

This book was the perfect occasion, and forced me to look back and take in everything I’d done over the past few years. Time-wise, it was nothing compared to the many years of experience logged by the calligraphers I most admire and have been lucky enough to meet. Nevertheless, I spent that bit of time sprinting ahead, constantly producing new work, ceaselessly consuming paper and ink, and almost never had time to stop for a second and realize what was happening.

"It looks printed” is a comment all calligraphers have repeatedly heard said about their work, usually by people who see them write without ever having seen how calligraphy is practiced. I’m amused when people say that to me. I think I even said it, and certainly thought it, back when I saw books with hand-drawn letterforms for the first time. All professions have their routines, reflected also in their anecdotes. I think that’s symptomatic of the fact that people outside the world of letters are, admittedly, accustomed to the perfection of digital forms and flawless vectors, but are at the same time amazed at how a broad-nib pen can produce, through a series of apparently simple gestures, the same letters they’re so used to seeing, and whose provenance they’d never given any thought to.

3_3_1 3_3_2

I think a lot of calligraphy’s strength, especially nowadays, lies in seeing it done live. That’s why I’ve always tried to incorporate performances, videos, and demonstrations in my workshops. It’s my hope that these little “extras” will spark in viewers the same fire that was lit for me when I first understood the potential of the pen moving across paper, laying down ink in just the right way.

I’ve always believed that, in order to make real progress, you have to involve others in your work, and have constant contact with them. The web makes this possible—everyone is free to access content, comment on it, and judge it in more or less pertinent ways. Ever since writing and calligraphy began to occupy most of my time, I decided to share what I was up to by publishing it online: over the past few years I’ve seen my work circle the globe on the web while I was seated at my drafting table; the sole exception includes a few magazine articles and other print publications.

I’ve always been quite spontaneous about putting things online, knowing that if I gave it too much thought I’d start second-guessing myself. Rather, as soon as I finished a new piece I’d often also post the preparatory sketches and other drawings of it. It was almost as if I couldn’t wait to share what I’d done, thinking about someone on the other side of the planet who’d see it right away, and maybe be as excited about it as I was. Sometimes that someone might have been disappointed, or used it for the wrong ends, but I didn’t care—I felt an instinctual need to show anyone and everyone what I made of the passing time, and that’s exactly what I need to make sense of things and sleep soundly each night.

3_4_1 3_4_2 3_4_3

I remember one evening, when I was in Basel working on a replica of the Saint Gallen Globe, I turned on my computer and was surprised almost to the point of fright: normally, 200-odd people viewed my work on any given day, but that day it had garnered over 2,000 views, which led to an enormous chain of messages and requests for work I could never have fulfilled, no matter how much I wanted to. I soon discovered that all that interest came from just a few images posted on a popular typography blog, but I was still a bit shaken to think how life could change from one moment to the next thanks to the unbelievable speed and user-friendliness of a medium like the Internet. I tried to bring that event into perspective, but the more images I posted, the more daily requests I received: some people asked me to design a tattoo; others just wrote to say they liked what I was doing.

Letter Arts Review devoted an interview and a sixteen-page special to my work, and when it came out I almost felt a bit perturbed. I really wasn’t important enough to be given such visibility, I felt. I thought of all the calligraphers who would see it, professionals with thirty- or forty-plus years of experience, and what they might think. But Chris Calderhead, who edited the article, said the journal’s readers were very interested in the fusion of graffiti and formal calligraphy.

They also published, among other things, some pieces and tags; given that it was a high-caliber magazine I’d followed and respected for quite some time, I was proud of that. It was as if I’d managed to restore the dignity of a type of lettering I’d often seen criticized or covered only superficially, like something related more to the realm of snotty little vandals and questions of legality and private property rights rather than an aesthetic worthy of real judgment. Even though that aspect of my work was already becoming part of the past, I was nevertheless determined to openly recognize it as a formative part of my personal path, and that’s when things began to come full circle.

3_5_1 3_5_2

I gave a lot of interviews, both for print magazines and the web. Naturally, the recurring questions met with recurring answers; for example, the answer to “How did you get started?” can’t but be the same every time. Others—like the one asked at the end of an article published in the first issue of Codex, “Will you make a book?”—made me reflect more on how I wanted to answer. I said that no one had ever made the offer and, considering my laziness, it certainly wouldn’t come about of my own volition.

That led one of the readers, on the very day after the organizational crisis described above, to propose just such a project, following the same criteria I had in mind. I deeply believe in these small signs that fate sends to us, by chance or otherwise. The result, about one year later, is the book you now hold.

3_6_1 3_6_2 3_6_3

I guess some opportunities are like bondinhos, the aerial tramways in Rio that you literally have to jump aboard to catch. Once you make the leap, you can meet new people and watch how quickly the colors and surroundings change. After the quick ride you leave greatly enriched, almost without even realizing it.

And so I send my heartfelt thanks to everyone who has enriched my journey thus far, filling it with their teachings in the form of letters, words, spirituality, love, hospitality, and friendship. As for the journey, perhaps this is just the beginning.

--------------------
image5

Luca Barcellona is born in 1978. He has his own studio in Milan, where he works as a freelance graphic designer and calligrapher. Letters are the main ingredient of his creations. He teaches calligraphy with the Associazione Calligrafica Italiana and holds workshops and lectures in several cities, as the last one in California and Australia. The means of his work is to make the manual skill of an ancient art as writing and the languages and instruments of the digital era coexist. In 2003 he founded with Rae Martini and Marco Klefisch the collective Rebel Ink, with which he gives life to a live exhibition of calligraphy, writing and illustration. In 2009 he has worked for the National Museum of Zurich, with calligraphist Klaus-Peter Schäffel, to realize the faithful reproduction of a big globe dated back to the 1569, using calligraphy with original materials (quill and natural inks). Among the brands that requested his lettering we can number Carhartt, Nike, Mondadori, Zoo York, Dolce & Gabbana, Sony BMG, Seat, Volvo, Universal, Eni, Mont Blanc, Wall Street Institute. Among his latest collective exhibitions: "Stuck on the City" in Prague, "Don't Forget To Write" at Carhartt Gallery (Germany). As well as taking part to several independent projects his works appeared in many publications. In 2010 he produced his own personal clothing brand "Luca Barcellona Gold Series". He recently published his first monographic book Take Your Pleasure Seriously by Lazy Dog Press, the publishing house which is a member himself. His study into lettering led him to experience from graffiti to classic calligraphy, up to big wallpainting, typography and letterpress printing.
http://www.lucabarcellona.com/

カリグラフィーで書く アコーディオン式クリスマスカード ワークショップ

世田谷区三軒茶屋にある世田谷ものづくり学校で、J-LAF主催(IID協力)カリグラフィーで書くアコーディオン式クリスマスカード講座を開催します。

書いたカードは、折り畳みのアコーディオン型の可愛いカードに仕上げます。
万年筆型カリグラフィーペンのパラレルペンで書いて、お使いのペンはお持ち帰りいただけます。

*世田谷区民は割引があります。

お申し込み、詳細はIID世田谷ものづくり学校まで

日時:10月29日 午後1時半~4時半
受講料: 一般4,000円、世田谷区民3,500円 (材料費込 税込)
定員:10名
講師:NPO法人ジャパン・レターアーツ・フォーラム正会員 伊藤幸恵

fc211061c492956c13b9511fd6f7a363-e1472524521477

この日IID世田谷ものづくり学校にて、ルカ・バルチェローナ ライブパフォ-マンスが開催されます(J-LAF主催)。
こちらもどうぞお見逃しなく。